2017-05

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【速報】ミニ講演会&シンポジウム報告



7月6日(月)に文教大学越谷校舎にて、ミニ講演会&にシンポジウム 「宮沢賢治を語りつくそう!」を開催しました。

ミニ講演会では、P.A.ジョージ(インド ネルー大学教授)先生に《宮沢賢治の作品に見られる「非暴力主義・菜食主義」》について講演して頂き、学生だけでなく、一般の来場者を含め、120名を超える参加を頂きました。
シンポジウムでは、望月善次(岩手大学名誉教授 盛岡大学元学長)先生による「丁丁丁丁丁」「雨ニモ負ケズ」 のダイナミックな朗読の披露が行われた後、
吉田文憲(詩人、文教大学非常勤講師)先生、P.A.ジョージ先生、大島丈志(文教大学教育学部教授)先生、土田絵理香(文教大学院言語文化研究科)の四名による「宮沢賢治との出会い」や参加者からの質問にそれぞれ意見を述べて頂きました。
こちらは、30名を超える参加を頂きました。

あいにくの雨の中、多くの参加者を得られましたことを改めてお礼申し上げます。
講演内容については近日中に再度ご報告させて頂く予定です。

ミニ講演会&シンポジウムについて

7月6日(月)に行われる、ミニ講演会&シンポジウムについてのお知らせです。


日程:7月6日(月)
プログラム:
◎第一部(12:20~12:50) 8301R
   文教賢治研究会主催 ミニ講演会  宮沢賢治の作品に見られる「非暴力主義・菜食主義」
    講演者 P.A.ジョージ(インド ネルー大学教授)

◎第二部(13:00~14:30) 721R
   シンポジウム 「宮沢賢治を語りつくそう!」
    朗読     「丁丁丁丁丁」「雨ニモ負ケズ」  望月善次(岩手大学名誉教授 盛岡大学元学長)


第一部第二部ともに、どなたでもご参加頂けます。どちらか片方だけのご参加も大歓迎です。
宮沢賢治の魅力満載の企画ですので、興味がある方もない方も必ずお楽しみ頂けると思います。 
ご参加をお待ちしております。

第65回読書会報告

第65回読書会は前回に続いて、宮沢賢治名作アニメーション「風の又三郎」(1988年8月20日)の後半を鑑賞しました。
前回と同じく、吉田文憲先生の分かりやすい解説をし、参加者で感想や質問、意見交換がなされました。

今回鑑賞した後半は九月四日の場面を中心に描いた作品でした。
一郎の兄の牧場がある上の野原に行く前に待ち合わせとして指定された「約束の湧水」を支点に別れ道となっていることから、様々な考察が為されました。
この別れ道は風の又三郎の“又”を暗に表しているのではないかということ、
上の野原とは反対方向の又三郎の家が空所であること、
先行テキストの「風野又三郎」では、上の野原の近くの栗の木の又は神が下りてきた場所として描写されていることなど、
この「約束の湧水」という心惹かれるフレーズの分岐点は不気味で不思議な描かれ方をしています。

前回の教室のガラスによる効果と同じような効果が、後半にも登場しました。
上の野原にある牧場という異界に裂け目が生じることで馬は逃げ出してしまいます。
密閉した教室空間で子供たちのエネルギーが外に溢れるのと同じように、囲まれた空間である牧場でも破れ目から荒ぶる野生の力が出て行きます。
これは幻術的≠現実的で、幻想譚だけでは描かれていません。
この現実と幻想世界が繋がって見えるため、読者にとって理解しにくい作品となっているという意見が出ました。これに対して、現実と幻想が交互にあるという視点で見ると分かり易いという指摘がされました。

今回は来週に控える講演会&シンポジウムの打ち合わせのため、少々短い読書会でしたが、内容としてはとても濃いものとなり、新しい発見を得られました。

参加者の皆様、ありがとうございました。

次回の読書会は未定ですが、今回と同じ文学演習室(1113教室)で開催予定です。随時校内ポスターやTitterにて連絡致します。
7月6日(月)にミニ講演会&シンポジウムが行われますので、興味のある方はぜひご参加ください。

第64回読書会報告

第64回読書会は前回に引き続き、宮沢賢治に触れたことがない人に向けた企画でした。
今回は宮沢賢治名作アニメーション「風の又三郎」(1988年8月20日)を鑑賞し、吉田文憲先生による解説が行われました。
吉田文憲先生の分かりやすい解説の後、参加者で感想や質問、意見交換がなされました。

鑑賞した「風の又三郎」は9月1日・2日の場面が描かれ、
吉田先生曰く「天上の空からの目」「俯瞰的な眼差し」「風の又三郎が上から見ているような」映像だと指摘しました。
解説は主人公である高田三郎と6年生の一郎、5年生の嘉助を三角形にした関係図から始まり、「風の又三郎」においてどのような役割を持つか語られました。
作品内では主人公の心理描写が一切書かれていないため、一郎や嘉助が代わりに内面を考えます。
嘉助の主観になると、主人公の姿は風の又三郎という幻想の姿に映り、
一郎の主観になるとただの転校生という現実の姿で映されます。
しかし物語が進むにつれて一郎もまた、高田三郎は本当に風の又三郎かもしれないと段々思い込んでいくという構造になっています。

ガラスが割れる描写について、ガラスによる効果が語られました。
教室は1~6年生全員が一片に押し込められた密封空間であり、
その抑圧された飽和状態の空間に異物(転校生)が入ってくることで混沌が外に溢れ出すことが表現されています。
また窓ガラスは幻想の装置とすると、外の子供たちが内にいるストレンジャーを囃し立てる構図が出来上がります。
囃し立てられ⇔払い捨てられ、異界から来たものはずっとそこにはいられず、高田三郎も12日しかいられなかったのではないかという結論に至りました。

吉田先生の発表後、風の又三郎に触発され、子供たちの反発(学校制度や先生など)のエネルギーは無意識に解き放たれたという意見が出ました。
また、
心情が描かれないことに対して”ない”ということがいかに幻想を掻き立てられるか、
高田三郎(風の又三郎)の存在が子供たちにどう影響しているのか、
主人公の登場により12日間の祝祭空間となって→日常に戻っていった、
という意見が続きました。

吉田先生の解説はなるほどと感じられることばかりで、参加者の皆様の感じ方、考え方も様々でした。
一人で読むときとは異なる発想を体験することができ、とても充実な研究会となりました。

参加者の皆様、ありがとうございました。

次回は6月26日(金)、今回と同じ文学演習室(1113教室)で開催予定です。
今回鑑賞した「風の又三郎」の後半部分の映像を上映し、感想や意見を交換し合う会とします。


第63回読書会報告


8日は広くあまり宮沢賢治に触れたことが無い人にも楽しめるように
KAGAYAさんのプラネタリウム版「銀河鉄道の夜」(DVD)の上映会を行いました。
美しい映像と音楽を堪能したあとは、参加者同士で感想を述べ合いました。

KAGAYAさんの作品では物語の結末は明かされず、
原作の購読を促す文で終わります。
参加者の中には宮沢賢治は教科書で習った程度で
「銀河鉄道の夜」の結末を知らないという人も多かったので、
カムパネルラが銀河鉄道から消え、ジョバンニが目を覚ました後、
結末はどうなったのかを自由に想像してもらい、
「病気で寝たきりになっているのでは」「消えてしまったのでは」
「夢の中だけでのできごとなので、元気なのでは」
など、さまざまな意見が出ました。

その後は物語のはじめ近くから結末を連想させる描写が登場することを見直しながら
朗読という形で結末を知って貰いました。
未読者ならではの発想や視点はとても新鮮で、
普段から参加しているメンバーにとっても良い刺激となりました。

参加者の皆様、ありがとうございました。


次回は5月22日(金)、今回と同じ文学演習室で開催予定です。
今回は「銀河鉄道の夜」でしたので、次回は「風の又三郎」の映像作品を上映し、
感想や意見を交換し合う回とします。

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プロフィール

事務局

Author:事務局
  ●○文教賢治研究会とは○●
 「文教賢治研究会」は、文教大学越谷校舎に発足しました宮沢賢治の研究会です。会員は教育学部・人間科学学部・文学部の教員,非常勤教員をはじめ、大学院生、学部生、研究生、卒業生の総勢39名。(2011.8.25現在)
 教員、学生の枠を超えて日々ゆるやかに活動しております。

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