2017-10

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第45回読書会報告

第45回読書会報告を致します。

題材は、宮沢賢治の最初の童話集
『注文の多い料理店』に収録されている「狼森と笊森、盗森」です。

鈴木先生が担当してくださいました。

テーマは、「こんな文学もあるのか・・・。」です。

前回の「どんぐりと山猫」が、仮想の空間における物語であるならば、
今回の「狼森と笊森、盗森」は、現実の空間における物語だと比較してくださいました。

それは、宮沢賢治独特の擬人法が使われているからだと思われます。

「狼森と笊森、盗森」には、タイトルの森たちに黒坂森を加え、
四つの森が登場し、それぞれの森は実在する森であり、
地質学的には、岩手山の噴火によって形成されたものだということがわかりました。

ところで、宮沢賢治は、その岩手山を親とし、森たちをその子供としたそうです。

また、黒坂森の方が他の三つの森よりも前の噴火により形成されたもので、
そのことから、黒坂森が長男および嫡男的な立場として描かれ、
他の森よりも威張る姿を宮沢賢治は表現したこともわかりました。

このように、地質学的な事実に基づいて宮沢賢治はそれぞれの森を擬人化しました。

さらには、山男や狼、それから盗人などは、
一般的な社会から外されたものとして表しつつ、
後から入ってくる人たちから見ると、
先住民族的な存在としても描かれたと紹介してくださいました。

そして、岩手山は、親のようにそれらのすべてを平等に守る存在として表現したそうです。

このような、ある意味、童話らしくない作品も文学として認められることから、
文学の可能性が見出せるということも触れてくださいました。

今回は新しく参加してくださった方々もあり、本当にありがとうございました。

写真



第46回読書会告知

今週の25日は、申し訳ありませんが、
都合上、読書会は休ませていただきます。
それから、翌週の11月1日も、大学祭のため、お休みです。
したがって、次回の読書会は、その次の週である11月8日に行いますので、
よろしくお願いします。

【日程】&【担当】 
第46回 11月08日(金)16:20~ 大島丈志先生 「注文の多い料理店」
                         紳士たちの鉄砲は返されたのか?

【場所】
416教室

【題材】
『注文の多い料理店』(イーハトヴ童話)

今学期は、宮沢賢治の最初の童話集『注文の多い料理店』を
9回に渡って、読みたいと思います。

テキストは、ネット上の「青空文庫」でもプリントアウトできますので、
各自ご用意ください。

それでは、多くの方々の参加をお待ちしております。
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Author:事務局
  ●○文教賢治研究会とは○●
 「文教賢治研究会」は、文教大学越谷校舎に発足しました宮沢賢治の研究会です。会員は教育学部・人間科学学部・文学部の教員,非常勤教員をはじめ、大学院生、学部生、研究生、卒業生の総勢39名。(2011.8.25現在)
 教員、学生の枠を超えて日々ゆるやかに活動しております。

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