2017-08

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第60回読書会報告

第60回読書会の報告です。

今回は『春と修羅 第一集』の
「コバルト山地」「ぬすびと」「恋と病熱」の三編について
大島丈志先生が発表してくださいました。

「コバルト山地」は「せいしんてきの」という表現とそれに続く
「白い火が/水より強くどしどしどしどし燃えてゐます」が特に話題になりました。
「日」と「火」、「燃える」の組み合わせは宮沢賢治の他作品にも登場する表現であり
この詩の中では朝陽、朝の陽光を指していると思われます。
他には「せいしんてきの」は萩原朔太郎に同様の表現が存在していたこと、
詩人の視点はどこにあるのかといった点が話題に上りました。

「ぬすびと」は独自の単語の多い、解釈の分かれる詩ですが
この詩に描かれた情景が
かめを盗んでいる人間のぬすびとのものである、
夜明けに長く伸びた黒い影の動きを擬人化して表現したものである、
ムンクの「叫び」という絵画を詩で表現したものであるなど
多様な意見が出されました。
他にもリズミカルで動きがあり、滑稽味のある詩という印象が参加者に共有された詩です。

「恋と病熱」は校異との違いが大きいため、そちらも参照しながら読みを進めました。
ストレートな題と、大きな感情の波に揺れ動く語り手からは若々しさや激情を感じるという感想が多く聞かれました。
また他の宮沢賢治作品でもよく登場する「烏」がこの詩にも登場していますが
「烏さへ正視できない」という表現からは
語り手が「烏」に、自分と近しい印象を抱いているのではないかという意見もありました。


今回は参加者から多くの意見が上がる活発な回となりました。

参加者の皆様、ありがとうございました。


20141114


次回(第61回)読書会について

【日程】 
11月28日(金)16:20~

【場所】
413教室

【扱う作品】
『春と修羅 第一集』
「春と修羅」

多くの方々の参加をお待ちしております。

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Author:事務局
  ●○文教賢治研究会とは○●
 「文教賢治研究会」は、文教大学越谷校舎に発足しました宮沢賢治の研究会です。会員は教育学部・人間科学学部・文学部の教員,非常勤教員をはじめ、大学院生、学部生、研究生、卒業生の総勢39名。(2011.8.25現在)
 教員、学生の枠を超えて日々ゆるやかに活動しております。

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