2017-08

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第59回読書会報告

第59回読書会の報告です。

今回は『春と修羅 第一集』の
「屈折率」「くらかけの雪」「日輪と太市」「カーバイト倉庫」について
吉田文憲先生が発表してくださいました。

今回扱った詩は冒頭の短い詩です。
「屈折率」「くらかけの雪」は同日に書かれたとされる詩で、
「七つ森」「くらかけ山」といった地元の名称が登場するのが印象的です。
冒頭の詩ということもあり、宮沢賢治のキーワードの一つでもある「郵便脚夫」が登場したり
七つ森が異界的風景として描かれたりと
とくに「屈折率」は「心象スケッチ」のモデルとなる作品ではないかということでした。

今回特に話題になったのは、校異についてでした。
宮沢賢治作品は著者による手入れがよく行われていますが、
『春と修羅』においても語尾変化や単語の入れ替えの他、
書き足し、削除など様々な校異が存在しています。
「カーバイト倉庫」では「なつかしさ」という単語が「なまめかしさ」と書かれているものがあり、
その違いは何なのかという問題が提示されました。
「なまめかしさ」には「なつかしさ」にはないリビドー(性的欲動)の意を持っている
一見すると全く異なる単語ながらも、どちらも「薄明どき」というあいまいな時間帯、
ノスタルジックな心境に相通じるものがあるのではといったことが話されました。

今回は短い詩を扱ったことで、校異も含め
単語の細部まで常よりじっくり見つめながらの読書会となりました。

参加者の皆様、ありがとうございました。



次回(第60回)読書会について

【日程】 
11月7日(金)16:20~

【場所】
413教室

【扱う作品】
『春と修羅 第一集』
今回扱った詩以降の、「恋と病熱」までの冒頭の詩

多くの方々の参加をお待ちしております。
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Author:事務局
  ●○文教賢治研究会とは○●
 「文教賢治研究会」は、文教大学越谷校舎に発足しました宮沢賢治の研究会です。会員は教育学部・人間科学学部・文学部の教員,非常勤教員をはじめ、大学院生、学部生、研究生、卒業生の総勢39名。(2011.8.25現在)
 教員、学生の枠を超えて日々ゆるやかに活動しております。

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