2017-11

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12/11 読書会報告

12/11 に行われた読書会の報告です。

今回は、2015年度後期(秋学期)の読書会テーマ
「宮沢賢治と萩原朔太郎の比較」第四回目です。

担当は大島先生で、「朔太郎と賢治の田舎と都会」をテーマに発表してくださいました。
当時の時代背景として、農村問題に関して都会対農村という二項対立での論調が強まっており
上京してきた人々で都市が溢れ、農村を称揚することで農村へと帰るよう促すムーブメントが起こっていたことを紹介しながら、二人の詩人の作品の中で農村や農夫、そして都会に対する意識が垣間見えるものを提示して参加者で議論を進めました。

萩原朔太郎における農村や農夫のイメージには嫌悪感が目立ち、
自分を嘲笑し迫害する者として描かれる作品もありました。
しかしそれらは非リアリズム的であり、農夫は自分の心情を反映する存在として描かれていました。
また朔太郎は上京後故郷に対する意識が大きく変化するなど、
故郷や田舎、農村といったものへの評価が一定でないことが特徴的でした。

一方、宮沢賢治におけるそれらは風景の一部として描きこまれることも多く、
農夫の視線に自己を投影していた萩原朔太郎と比較すると距離を取って描かれていました。
しかし景色に溶ける農夫など、自己を仮託していると思われる描写も存在します。
議論の中では、宮沢賢治の描く農夫像は理想化されているという見方が多く出ました。
また朔太郎が都会/田舎をかなり距離のあるものとして見ていたのに対し、
賢治においては二者の距離が近い、断絶がないという指摘もありました。

秋学期は「萩原朔太郎と宮沢賢治」というテーマで読書会を行ってきましたが、
他の詩人との比較のなかで新たに見えてくるものもあり、
作風の違いを再確認したり、逆に今まで見えていなかった共通点を発見したりと、
良い刺激の得られるものとなったのではないかと思います。
読書会に参加し、積極的に発言してくださった参加者の皆様、ありがとうございました。

年内の活動は以上となります。
年明け以降の活動についてはまだ未定ですが、
決定次第、連絡いたします。
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11/27 読書会報告


11/27に行われた読書会の報告です。

今回は、2015年度後期(秋学期)の読書会テーマ
「宮沢賢治と萩原朔太郎の比較」第三回目です。

担当は私、院生の土田です。
萩原朔太郎の「雲雀の巣」と宮沢賢治「小岩井農場」、
それから萩原朔太郎と宮沢賢治における「月」について
ゆっくり詩を読みながら問題提起をし、その後自由に意見交換をしました。

「小岩井農場」のパート9を取り上げ、「雲雀の巣」と比較してみると
歩き続ける賢治、蹲って巣を眺める朔太郎、
自然や雲雀の捉え方など非常に対照的な面も持ちながらも
「愛」や「性欲」に対する考え方や孤独感や自らの異物感・嫌悪感については
同じ悩みを持ち、似た部分も持っていても対処法の異なる二人の姿も見えてきました。
特に「愛」「性欲」問題については、正常に戻りたいと希う朔太郎と、
非常に堅固な自己抑制によって抑え込もうとする賢治の対比が
二篇の詩によくあらわれていました。

月については、賢治にとって月は聖なるイメージを持って描かれ
朔太郎には恐ろしいようなイメージで描かれているのではないかという指摘に対して
朔太郎にとって月は、自分を外へ、月のほうへと誘う怪しい存在ではないかという視点、
それから賢治の詩において月は詳細に、月齢なども明確に描きこまれるのに対して
朔太郎はその点はあいまいなまま「月」とだけ表現されるという違いも指摘されました。

盛んに意見を出し合い、にぎやかな会となりました。
参加者の皆様、ありがとうございました。

次回は12月11日(金)、16:30~
場所は今回と同じく文学演習室(1113R)です。
担当は大島先生、テーマは「朔太郎と賢治の田舎と都会」です。
資料はこちらで用意しますので、手ぶらで参加可能です。
ぜひ、ご参加ください。

【連絡】11月27日の読書会について

本日の読書会は、
通常通り16時30分から11号館で開催します。
担当は大学院生の土田さんで、
吉田先生、鈴木先生に引き続き萩原朔太郎と宮沢賢治の比較をテーマとした発表です。
資料はこちらで配布いたします。
ぜひ、ご参加ください。

【連絡】11月6日の読書会について


本日の読書会は、
通常通り16時30分から11号館で開催します。
鈴木先生担当で、引き続き萩原朔太郎と宮沢賢治の比較をテーマに発表してくださいます。
資料は配布いたします。
ぜひ、ご参加くださいませ。

2015年秋学期初回読書会のお知らせ

秋学期初回の文教賢治研究会は10月23日(金)16:20~、11号館1階(1113教室)で行われる予定です。
内容は春と修羅の中の「アンネリダタンツェーリン」と萩原朔太郎の「泳ぐ人」の比較を行います。担当は吉田文憲先生。どなたもお気軽にご参加ください。

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Author:事務局
  ●○文教賢治研究会とは○●
 「文教賢治研究会」は、文教大学越谷校舎に発足しました宮沢賢治の研究会です。会員は教育学部・人間科学学部・文学部の教員,非常勤教員をはじめ、大学院生、学部生、研究生、卒業生の総勢39名。(2011.8.25現在)
 教員、学生の枠を超えて日々ゆるやかに活動しております。

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